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所沢に向けて出発。ユーミンのラジオにみうらじゅんが出演。ディランのことを何も知らないというユーミンにディランがいかにロックなミュージシャンかを熱く語っていた。 競輪場に到着。ロシアのコンパニオンのような、白いコートに白いブーツ、白いシャープカをかぶったお姉さんたちに迎えられ、100円玉を入れてゲートをくぐる。 春の陽気のなかで酒に酔った親父どもがめいめいのレース予想をまくしたてている。 出走時間になると、壮大なテーマに合わせて9人の選手たちが入場してくる。 コースは1周400メートル。スタートして3周は誘導役の自転車がレースのペースをつくる。このあいだはとくに目立った動きはなく、時速40qくらいのスピードで9人がそろって走る。3周半を過ぎて誘導役がコースを外れると、ジャンがかき鳴らされ、集団のスピードが60から70qくらいに一気に上がる。 ―まくれー! ―ちぎれー! 親父どもの怒号をバックに1周半を疾走し、ゴールに流れ込む。 ―やめちまえこの野郎! 紙屑になった車券が空に舞う。また静かな春がやってくる。 強風にあおられながら坂道を下る。耳の奥でジャンが鳴る。 |
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